大学入試共通テスト
大学入学共通テスト
2021年から始まる大学入学共通テスト
前回のコラムで少し触れましたが、その試験の特徴と受験生に求められる能力について考えてみます。
大きなウエイトをしめる大学入学において一回の試験で、一点刻みで合否が決まる現状に問題意識がもたれていました。
そこで「先行きが予想しづらいこれからの社会では、知識の量だけでなく、自ら問題を発見し、答えや新しい価値を生み出す力が重要になる」という考えのもと大きな改正に至ったわけです。
具体的にはどう変わるのでしょうか?
まず大きく分けて二つ「共通テスト」と「個別入試」になります。
現行の入試制度に例えると、「共通テスト」がセンター試験、「個別入試」が2次試験という形です。
●共通テスト
「国語」「地理歴史」「公民」「数学」「理科」「外国語」の6教科30科目から選択して、受験します。
また大きな改革の目玉として、一部の科目に記述式が用いられることになります。(前回例に出した国語の問題のようなものですね)
まず国語と数学で導入し、以降地理歴史・公民や理科分野にも広げる予定となっているようです。
また英語については4技能(読む・聞く・話す・書く)が評価されます。従来のセンター試験で評価していた「読む」「聞く」に、コミュニケーションである「話す」「書く」を加えた形ですね。
これは民間試験の英検やTOEICなどを利用する等の案も出ているようですが、当面は共通テストとなりそうです。
大きな変化はやはり、記述式試験の拡大だと思います。おそらく今コラムを読んでくださっているご家庭で大学入学を考えているお子さんがいらっしゃったとしたら、間違いなく試験の全ての科目で記述式が採用されていることでしょう。
現在高校の試験などでも意識的に取り入れているようですが今からどんなことを意識したらよいでしょうか?
記述式問題対策
記述式問題とは、簡単に言えば「自分で回答を説明する」と言うことです。
つまりなにかを丸暗記しているだけでは不十分で、用語の意味や全体を把握することが必要になります。
皆さん、お子さんからなにか質問されたときに、正確に答えるのって難しくないですか?
我が家もいつもごまかがちでした(笑)
ここで意地悪なクイズです。
お子さんからこんな風に聞かれたらどう説明しますか?
「分数同士の割り算って、どうしてひっくり返して掛け算するの?」
そういう公式だから、ではなくて論理立てて説明できますか?記述式の回答をしてみるとしたら?
何かわからない事が出たときに、そういうものだからと終えるのではなく、一緒に教科書や辞書を開き正しく理解する習慣を身に付けさせてあげることかをとても大事ですね。
さらにそれを子どもに説明させる(可能なら書いて文章にさせる)事で記述式回答に必要な能力「論理立てて説明する力」を高めることになります。
注意点ですが、調べるときにネットを利用しないことも大事です。ネットの情報は正確でない場合もありますからね。
ですので我が家にはリビングや食卓の近くに辞書とペンを置くようにしてます。
言うまでもないことですが、単に試験に受かるだけでなく、その先の社会にでた人生で子供たちがたくさんの可能性を掴めることが一番の目的ですね。
大人が変われば、子供が変わる。
子供が変われば、世界が変わる。
キッズマネースクール
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