スマホとITリテラシー
iphoneが発売されたのが2007年ですから、わずか10年強での普及率の高さに驚かされます。
最近は子どもにスマホを与えるかどうかのご相談も多くいただきます。
それもそのはず内閣府が発表している「青少年のインターネット利用状況実態調査」をみると小学生の利用率も格段に上がっているのがわかります。およそ30%!
出展:内閣府「平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査」
我が家の中学生の上の子に聞くと、周りでもスマホを持っている子は多いようですし、小学生でもスマホを持ってる子は一定数いるように感じます。
買い与える基準というのは各家庭によるものなので正解はありませんが、気を付けるべき点は当然あると思います。
例えば最近テレビでもよく報道されるSNSでのトラブル(バイト先での不適切動画とか…)やスマホ依存症にならないかなど心配は尽きません。
しかし大人が使って実感しているようにたくさんのメリットも当然あるわけですから、何となく危険だからダメ、というよりもしっかりと良し悪しを理解してルールを決められれば良いのではないでしょうか?
今日はそんなスマホについて少し考えてみます。
やっぱり心配
スマホを持つことで起きるかもしれないデメリット(心配)とはなんでしょうか?
Mobile Marketing Data Laboという研究機関が行った意識調査によれば、多くの親御さんの心配事に上がっているものとして多い順に
・長時間の使用(依存化)
・知らない人とのSNS等の接触(人とのトラブル)
・出会い系やワンクリック詐欺、卑猥なサイトの利用
・顔写真や個人情報の漏洩
となっています。
特に子供が小さいうちは「依存」の問題が大きいかもしれません。子どもは夢中になるとまだまだ自制心を働かさることは難しいといえます。一方的に極端に取り上げて禁止してしまってもこっそり隠れてやればいいという考えになってしまうかもしれません。
自制できる年齢になるまでは、明確なルールを決めるほうがよいでしょう。各キャリアで設定できる使用制限設定をきちんとすること、またペアレンタルコントロールのアプリなどを利用することでSNSによるトラブルや個人情報の漏洩、不適切サイトの閲覧を防ぐことなども大事な事の一つです。
特に自制心が発達する前の10歳未満は「中毒化」しやすいとも言われています。
でもよく考えると、これはスマホだけにいえるわけではないですよね。なんだってやりすぎたら良くないです。ゲームだって漫画だって読書だって。
考えないといけないのは、自制ができるようになるまではキチンとした
「我が家ルール」
を徹底すること。
我が家もゲームやスマホ等にルールを決めていますが、気を抜くと自分自身が破ってしまっていることがあり妻からいわれて気づきます。子どももよく見ていますので気が抜けません。ここは親の腕の見せ所です。
有名な話ですが、ビルゲイツやスティーブジョブスは子どもにスマホやタブレットを使わせなかったといわれています。想像力やコミュニケーションの機会を奪うと考えていたようです。
何事もバランスですね。
悪いことばかりではない
では一方でスマホを持つことで得られるメリットはどこにあるでしょうか?
小学生であるとしたら、親とのコミュニケーションや居場所の確認のため
またはITに触れさせることができる
というところでしょうか。
特に私はIT環境に触れさせるというのは非常に大事と思います。
今後2020年からプログラミングが必修授業になると考えれば、全く触れていないよりはずっと良いと思います。
どんなに親が制限してもいずれは手にするものですし、今後必要になるものと考えれば早いうちに慣れておくという目的で持つこともよいかもしれません。
でもやはり適切なルールと目的をもって親がバランスよく使わせてあげること、そして大事なことですが、親自信がどのように使っているかをとしてお手本として常に見せてあげることじゃないでしょうか?
親の手本って、書いている私が一番反省です。ついつい家族みんながいるときも、手持ちぶさたにスマホを触ってしまったり。
何事も、適切に自制を持って使っていることを見せていってあげたいですね。
大人が変われば、子供が変わる。
子供が変われば、世界が変わる。
キッズマネースクール
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