『過剰な過保護は危険』

個性の時代と言われてずいぶんと時間が経ちました。

「個性を伸ばすために否定はしない」とか「子供は褒めて伸ばす」とか子育て方法についてもよく耳にします。

親が子供のことを考えるのは当たり前ですよね。

でもそれが全て正しいことなのか考えてみたいと思います。

先日、ある大企業の人事の方とお話をする機会がありました。

その方はこんなことを言っていました。

「今の時代は本人だけじゃなくて親にも問題があるんですよ」と。

ある新入社員が入社直後に「運転免許の合宿に行きたいから長期の休みが欲しい」と人事に伝えて来ました。

当然、入社直後なので有給もなければ長期の休みもありません。その社員には休みは無い、また取ることも出来ない旨を伝えたそうです。

そもそも入社前に取りに行くことは出来なかったのかな?と疑問に思ったそうです。

数日経ったある日のこと。

その新入社員の親御さんから「なぜ休ませないのか?」とお怒りの連絡をいただいたそうです。

また別の新入社員は入社に際し会社の寮に入ったそうです。

半年後、自主退職を申し出てきたためそれを了承し引っ越しの期限を伝えました。

翌日、親御さんから「退職するからと言って何で住んでるところを追い出されなきゃならないのだ」と連絡が有ったそうです。

子供のためを思ってやっていることだと思いますが、これらの対応は常識を疑われてしまいますし、本人のためにもならないと思われます。

子供のために行う行動は本当に本人のためになっているのだろうか?

子供のためと思っていることは油断するともしかしたら自分自身のためになっている場合があるのかもしれません。

自分が今行っている行動もきちんと考えていく必要があると自戒を込めながらお届けしました。

大人が変われば、子供が変わる。

子供が変われば、世界が変わる。

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